2023/05/16
過去のブログ紹介 セロハンテープ痕の修復作業 その1
今回は、セロハンテープ痕の修復作業についてのお話です。
ちょっと破ってしまったりした時、セロハンテープは便利ですよね。でもちょっと待ってください、作品に貼ることだけは絶対にやめてください。
今回、このセロハンテープ痕を軽減する処置を行いましたので、ご紹介致します。残念ながら全部取り去ることは困難な場合が多いです。
時間が経つと接着剤は硬化して色が濃くなり、紙の中まで浸透していきます。
テープ痕を取ることは、本当に大変なんです。
詳細はブログをどうぞ。
伝世舎blog日日是好日
ちょっと破ってしまったりした時、セロハンテープは便利ですよね。でもちょっと待ってください、作品に貼ることだけは絶対にやめてください。
今回、このセロハンテープ痕を軽減する処置を行いましたので、ご紹介致します。残念ながら全部取り去ることは困難な場合が多いです。
時間が経つと接着剤は硬化して色が濃くなり、紙の中まで浸透していきます。
テープ痕を取ることは、本当に大変なんです。
詳細はブログをどうぞ。
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2023/02/14
過去のブログ紹介 寒糊を煮ました。
2月20、21日の2日間をかけて寒糊を煮ました。(2016年のお話ですが)
修理や表装で使う糊は生麩(正麩)という小麦粉澱粉を煮たものです。糊はその都度煮て使います。寒糊とは、冬の一番寒いときに煮た生麩糊のことを言います。
それを瓶に入れて数年~10年くらい寝かせます。寝かせた糊を古糊と言います。
古糊は、掛軸や巻物などの巻いたり広げたりするような柔軟性を必要とする表装作品の裏打ちに使います。
長い間寝かせているので、もちろんカビが生じます。カビている部分を取って白っぽく残っている部分を使います。
そのため、10年くらい経った糊の量は1/10くらいに減ってしまいます。とてもとても貴重な糊です。完成した古糊です。
詳細はブログをどうぞ。
伝世舎blog日日是好日
修理や表装で使う糊は生麩(正麩)という小麦粉澱粉を煮たものです。糊はその都度煮て使います。寒糊とは、冬の一番寒いときに煮た生麩糊のことを言います。
それを瓶に入れて数年~10年くらい寝かせます。寝かせた糊を古糊と言います。
古糊は、掛軸や巻物などの巻いたり広げたりするような柔軟性を必要とする表装作品の裏打ちに使います。
長い間寝かせているので、もちろんカビが生じます。カビている部分を取って白っぽく残っている部分を使います。
そのため、10年くらい経った糊の量は1/10くらいに減ってしまいます。とてもとても貴重な糊です。完成した古糊です。
詳細はブログをどうぞ。
伝世舎blog日日是好日
2023/01/17
過去のブログ紹介 保存箱の保存?
今回は、掛軸の箱(保存箱)の保存ついてのお話です。
過去の「修復のお仕事を展」で、「しまう」というテーマで、
伝世舎では掛軸を保存する「桐箱」についての展示をしました。
展示した内容の一つに、「元箱(もとばこ)の保存事例」を致しました。
箱には、「箱書き」があるものが存在します。
収納している作品の伝来などの記録であり、重要な場合があります。
作品を修復した時に寸法などが変わり、元の箱に入らなくなる事が起こります。
新たな箱に収めた場合に、元箱をどうするのかが重要になってきます。
別々に保管した場合に、時間が経つと何の箱だったのかわからなくなる事が出てきます。
元箱を保管する方法の一つをご紹介致します。
詳細はブログをご覧ください。
伝世舎blog日日是好日
保存箱の一例です。
※桟蓋箱(さんぶたはこ)
蓋の裏の短手に一文字に二本の桟をつけ、蓋が前後左右の動かないようにしている箱。
茶掛などの軽い華奢なものに用いられている。
経年や環境によって、蓋が反って隙間が生じてしまい気密性に欠ける。
※印籠箱(いんろうはこ)
印籠のように蓋と身が内側でかみ合って、外側は平らになる構造の箱。
他の箱と比べて気密性が高いので、作品の保存箱として主流。
過去の「修復のお仕事を展」で、「しまう」というテーマで、
伝世舎では掛軸を保存する「桐箱」についての展示をしました。
展示した内容の一つに、「元箱(もとばこ)の保存事例」を致しました。
箱には、「箱書き」があるものが存在します。
収納している作品の伝来などの記録であり、重要な場合があります。
作品を修復した時に寸法などが変わり、元の箱に入らなくなる事が起こります。
新たな箱に収めた場合に、元箱をどうするのかが重要になってきます。
別々に保管した場合に、時間が経つと何の箱だったのかわからなくなる事が出てきます。
元箱を保管する方法の一つをご紹介致します。
詳細はブログをご覧ください。
伝世舎blog日日是好日
保存箱の一例です。
※桟蓋箱(さんぶたはこ)
蓋の裏の短手に一文字に二本の桟をつけ、蓋が前後左右の動かないようにしている箱。
茶掛などの軽い華奢なものに用いられている。
経年や環境によって、蓋が反って隙間が生じてしまい気密性に欠ける。
※印籠箱(いんろうはこ)
印籠のように蓋と身が内側でかみ合って、外側は平らになる構造の箱。
他の箱と比べて気密性が高いので、作品の保存箱として主流。

