HOME > お知らせ 2024/11/12 過去のブログ紹介 扁額(へんがく)の修復 2 過去のブログ紹介、前回に続き扁額(へんがく)の修復2についてです。 前回は、修復作品について紹介いたしました。 今回は、額についてです。 具体的な処置に入る前に、まずは扁額についてお話ししましょう。 日本の額は、屋外の寺社、楼門、鳥居などに名称を木彫りした板額から の始まりです。いわゆる表札のようなもので、時代の流れと共に、 庶民の間では看板の形や、または奉納額としての絵馬が広がっていきました。 もう一つ... 2024/10/16 過去のブログ紹介 扁額(へんがく)の修復 1 過去のブログ紹介、今回は扁額(へんがく)の修復についてです。 この作品は絹地に絵が描かれています。個人の方が所蔵して います作品で、長い年月お家の鴨居に飾ってありました。 白い衣を着た女が砧打ちをしている姿です。この作品は絹地に墨、 胡粉、百緑、茶色、赤色の絵具で描かれています。右下に署名と 朱印があります。額の縁(へり)は紙に砂子が蒔いてあります。 縁木(ふち)は木地に黒塗装されています。 絵の様子から能... 2024/09/18 過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 5 過去のブログ紹介、前回に続き襖(ふすま)の修復5(仕上げ) についてのご紹介です。 前回は骨の下張りについてお話し致しました。 まず本紙に2層目の裏打ちである増し裏打ちを行います。 増し裏をした本紙は※仮張り(かりばり)に張り込んでフラットな状態で乾燥させます。 乾燥後、本紙を仮張りから剥がします。 ※仮張り=骨に数層の紙を貼り、表面に柿渋を塗って、耐水性を持たせたパネル。 裏打ちした本紙をフラットに乾燥させるた... 次のページへ
2024/11/12 過去のブログ紹介 扁額(へんがく)の修復 2 過去のブログ紹介、前回に続き扁額(へんがく)の修復2についてです。 前回は、修復作品について紹介いたしました。 今回は、額についてです。 具体的な処置に入る前に、まずは扁額についてお話ししましょう。 日本の額は、屋外の寺社、楼門、鳥居などに名称を木彫りした板額から の始まりです。いわゆる表札のようなもので、時代の流れと共に、 庶民の間では看板の形や、または奉納額としての絵馬が広がっていきました。 もう一つ...
2024/10/16 過去のブログ紹介 扁額(へんがく)の修復 1 過去のブログ紹介、今回は扁額(へんがく)の修復についてです。 この作品は絹地に絵が描かれています。個人の方が所蔵して います作品で、長い年月お家の鴨居に飾ってありました。 白い衣を着た女が砧打ちをしている姿です。この作品は絹地に墨、 胡粉、百緑、茶色、赤色の絵具で描かれています。右下に署名と 朱印があります。額の縁(へり)は紙に砂子が蒔いてあります。 縁木(ふち)は木地に黒塗装されています。 絵の様子から能...
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