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過去のブログ紹介 寒糊を煮ました。

過去のブログ紹介 寒糊を煮ました。

過去のブログ紹介、今回は寒糊を仕込むお話しです。 修理や表装で使う糊は生麩(正麩)という小麦粉澱粉を煮たものです。 糊はその都度煮て使います。寒糊とは、冬の一番寒いときに煮た生麩糊のことを言います。 それを瓶に入れて数年~10年くらい寝かせます。寝かせた糊を古糊と言います。 古糊は、掛軸や巻物などの巻いたり広げたりするような柔軟性を必要とする表装作品の裏打ちに使います。 長い間寝かせているので、もちろんカビが生じ...

過去のブログ紹介 修復に使う糊のお話し ~打ち刷毛を使って~

過去のブログ紹介 修復に使う糊のお話し ~打ち刷毛を使って~

今回は、修復に使う糊のお話しです。 接着剤は、接着力が強くて剥がれない方が良いというイメージはありませんか? ところが修復に使う接着剤は、剥がせることが重要なんです。 修復をする作品は、長い年月を経てたり、損傷があったりと脆弱化している状態です。 強力な接着剤で貼った紙を剥がそうとすると、作品が剥がす力に耐えられなくて、 もっとボロボロになる危険性があります。 将来の修復や、作品に損傷が生じた場合に、作品に負...

過去のブログ紹介 セロハンテープ痕の修復作業 その3 サクションテーブルでの作業

過去のブログ紹介 セロハンテープ痕の修復作業 その3 サクションテーブルでの作業

前回はサクションテーブルを自作する所までお話ししました。 今回は実際にそれを使った作業についてお話しします。 左の写真はセロハンテープの接着剤痕です。 この接着剤痕は40年近く経過した状態です。 テープは剥がれてしまっていますが、接着剤が残って、 すでに茶色くなって硬化しています。 さらに紙作品の裏面にまで浸透して、茶色い変色が分かります。 そこでサクションテーブルの出番です。 このやり方は、溶剤を使って接着剤...