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過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 2

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 2

過去のブログ紹介、前回に続き襖(ふすま)の修復2(作品の解体)
についてのご紹介です。

前回、修復前の調査を行いました。
それが終われば解体作業に入ります。
調査したところ、本紙には経年の汚れ、シミ、破れなどが数多くあり、
とても劣化していて慎重な修復が必要であることが分かりました。

解体作業をご覧に入れる前に、襖の構造をお話しします。
襖の構造は図のようにかなり重層構造を持っています。
骨(木の骨組)に何層もの和紙を工程ごとに違う方法で貼っていきます。
これを「下張り」 といいます。
これはパネル構造自体に強度を持たせる、
骨を補強して歪みが出ないようにする、
骨と本紙の伸縮の差を吸収し、裂けの損傷をくい止めるなどの、
本紙の伸縮に対しての緩衝材としての役割をします。
四季による温湿度の変化を下張り部分で吸収し、
本紙を傷めないための昔からの知恵です。
骨の上に8層の紙を貼り(骨縛り,同貼り.蓑掛け.蓑縛り.下袋.上袋)
最後に本紙を貼り込みます。そのため大量の紙が必要になります。

襖の構造が分かったところで解体のお話です。
まず、縁木(フチ)を外し、引き手も外します。

続きはブログをご覧ください。

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