• HOME
  • >
  • お知らせ

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 5

過去のブログ紹介 襖(ふすま)の修復 5

過去のブログ紹介、前回に続き襖(ふすま)の修復5(仕上げ)
についてのご紹介です。

前回は骨の下張りについてお話し致しました。

まず本紙に2層目の裏打ちである増し裏打ちを行います。
増し裏をした本紙は※仮張り(かりばり)に張り込んでフラットな状態で乾燥させます。
乾燥後、本紙を仮張りから剥がします。

※仮張り=骨に数層の紙を貼り、表面に柿渋を塗って、耐水性を持たせたパネル。
 裏打ちした本紙をフラットに乾燥させるために使います。

本紙を仮張りから剥がします。

本紙を下張りパネルに合わせて、貼る位置を決めます。
裏打ち紙の余分な部分を裁ちます。

余分な裏打ち紙を裁ちます。

本紙を下張りパネルに貼り込んでいきます。
本紙の裏に生麩糊を塗ります。

全体に水糊(生麩糊を薄く溶いた糊)を塗る。

本紙の下張りパネルへの貼り込みは、絵がずれないように、
また波打ったりしないよう慎重に作業を進めます。

本紙の貼り込み。角の部分は将来シワが生じないよう特に慎重に。

本紙が貼られ、襖の形が出来てきました。

残りの仕上げはブログでご覧ください。

伝世舎blog日日是好日